ソーシャルコミュニケーションデザイン

昨日、「ソーシャルコミュニケーションデザイン塾」を開講しました(詳細はこちら)。

幸いにもすでに16名の方に入塾いただいており、感謝申し上げます。

「ソーシャルコミュニケーションデザイン」

この言葉は世の中で定義されているものではなく、様々な人が用いている言葉のようです。

まず、この塾を開くにあたり、私が何を届けたいかについて少し書いておこうと思います。

「コミュニケーションデザイン」

まずこの言葉をご存知でしょうか?私はつい先日、梅原真さんの講演で知りました。そして、私はこれが私のやりたいことだと直感したのです。

一般的なコミュニケーションデザインとはこちらにあるように

  1. 情報通信の効率性をあげるための設計理念や実践
  2. 間のあいだの適切な対人コミュニケーションの具体的な設計および実践など

といった曖昧な定義となっているようです。

私が梅原さんから学んだことは

  1. 届けたい想いはデザインを通して相手に届く。
  2. 届けたい人へのパイプを太くすることがコミュニケーションデザイン。
  3. コミュニケーションのパイプを太くすることが重要。

ということでした。

*そのお話の一端はここで感じることが出来るかもしれません。

私は、このコミュニケーションのパイプを太くするするツールがソーシャルメディアだと確信したのです。

現代のヒトは宇宙を思わせる規模の情報に毎日さらされています。その中から情報を選択しているのです。世界の情報の中で自分に届く情報は0.01%にも満たないそうです。

では、その情報とどうやって出会うのでしょう?

これまでは、Yahooのようなディレクトリ型ポータルサイト、Google検索などでした。それが数年前から、ブログのRSSフィードをGoogleリーダーなどで時系列で効率的に読むに移り変わってきました。ただこのRSSを知っている人はものすごく少なく、情報の取捨選択に格差が生じていました。そこに、楽しくない登録というハードルが存在したからだと思います。

なぜ、楽しくなかったか。

それは、そのブログの著者とのコミュニケーションが希薄であったからです。

現在はTwitterやFacebookといったソーシャルメディアが存在するため、その著者がどういった人か非常に分かりやすくなっていますし、コミュニケーションも気楽にとることができます。そのために人々はソーシャルメディアにはまり、自らもミニブログの著者となるのだと思っています。ミニブログ、多くはTwitterを書くにあたり、人は自分の頭の中を表現するという、生まれて初めての体験をしました。そこでアウトプットされ、リツイートされるものは自分の「強み」として認識され、個人ブランドを形成しました。面白いこともブランドなのです。

そして、人々の興味は「情報」から「ヒト」に移っていきました。

無限に存在する情報より、自分が信頼できる、好む「ヒト」を中心として「情報」や「笑顔」、「感情」までがコミュニケーションされるようになったのです。

これが私の考える「ソーシャルコミュニケーション」の一側面です。

では、もうひとつの側面はというと、

「場( = 核 core )」と「ヒト」とのコミュニケーション

です。

未来の世界では、おそらく「所属」というものは重要視されないでしょう。どの会社に所属しているかには誰も興味をもたず、「あなたは誰?」に注目が集まるのです。その答えを外部の人は「ソーシャルメディアの中のあなた」に求めてくるのです。

所属から自己責任へ大きく舵はきられます。

そんな中、「ヒト」は「孤独」に耐えることはできないDNAをプログラムされているため、自分の居場所を求めます。自分が最も自分でいられる場所を。その場所は

「信頼であふれる場」

なのです。それは「家庭」であり、「信用できる友」なのです。ソーシャルメディア、特にFacebookはその「信頼であふれる場」に現在最も近い場であるため爆発的な広がりを見せているのです。

今後は「顔が見える」やりとり、口コミが信頼され、そういったサービスが増えてくるはずです。プライバシーの考え方も大きく変わるでしょう。

ただ、自分がコミュニケーションをとっていて楽しい人と出会う場はどこにあるでしょう?友達の友達だから気が合う訳ではありません。そこで力を発揮するのが、

「Twitter」や「はてなブックマーク」

などだと思います。これらの特徴は

「人に寄り添った情報を検索できる」サービス

です。これらがなければ共感できる人との First contact はないのです。

これまでの「コミュニケーションデザイン」や「コミュニティデザイン」は、「モノとヒト」「地域とヒト」といった固定されている事象とヒトとのデザインを行ってきたのだと思っています。

私の考える「ソーシャルコミュニケーションデザイン」は

「ヒトの想いの一部が集まるあらゆる場やモノ」と「ヒト」の間のパイプ

を形成します。

デザインの中にヒトが見え隠れするデザイン。そういったものを追い求めていきませんか?

このパイプを太くするために、ソーシャルメディアやインターネットをどのように扱うかを学び合うのが「ソーシャルコミュニケーションデザイン塾」です。人は変わりません。ただし、その中にある素敵な想いは周りに花を咲かせ、人を動かすでしょう。

(入塾の詳細は→こちら