Social glasses。

私は2009年12月に「Twitterで街おこし!Yokotter」を始めた。

ハッシュタグを利用した強みの結集と人力Q&Aを楽しい場の中で形成しようと取り組んだ。

当初は、全ての店舗にそれぞれのハッシュタグを用いて住所を定義して、そこに店員さんからお客様、多くの人が書き込むということを提唱していた。

場に口コミを落とす。

これが、街おこしの重要なインパクトになると信じていた。

あれから2年。私の予想は良い方向に裏切られた。ハッシュタグの代わりを果たしたのはGPSであった。foursquareやFacebookの位置サービスが思った以上に発展したのだ。その発展にはスマートフォンの一般化、instagramなどの写真投稿サービスも寄与してきたことは言うまでもない。

そうして、2011年12月、人々は「点」にさまざまな体験や感動を落とし始めた。

ラーメンの写真だったり、こどもの動画だったり、感想だったり。

それぞれプライバシーレベルの違うものを「点(GPSの)」に対して落とし始めたのである。もちろん、同時に「場」である「 #yokote 」にもではあるが。利用者の増加が「場」を「点」にしてきた。タイムラインの特徴を踏まえると

「川」から支流の「小川」が形成された。

と言えるかもしれない。これは私が当初から切望していた展開である。サブハッシュタグ構想は本日をもって中止する。これからは、この小川を形成し、適切に「見る」ための

「Social glasses = ソーシャルメガネ」

を探していく。現在は、Facebookがその大きな部分を担ってはいるが、これはあくまでもソーシャルグラフ(友達の管理)形成のためのツールであり、Twitterのような「素晴らしい出会い」は生まない。

これからは、自分の感動をその時々で選択許可した人達に向けてGPS情報をつけて落としていく時代。その感動を見るツールが

Social glasses。

このメガネを使うことで「自分の信頼する人の目を通して感動を見ることができる」。また、「自分の興味のある土地に落ちている感動を共感することで、あらたな出会いが生まれる」のである。

このメガネには

  1. 近所の感動を探す機能(Nearby)
  2. 感動をゆるくラベル分けする機能(Tag)
  3. 位置情報をつけて感動を投稿し、他のソーシャルメディアにもシェアできる機能

が必須である。

これに近い機能を持つものがいくつかある。

これらはそれぞれ不足する機能やUIの悪さがあり、決定打にかけるがこういったツールがFacebookと並走していくものと予想する。instagramも方針転換しなければあっとゆう間に抜き去られると思う。

今後の街おこしに必要なのはARではない。

ソーシャルフィルタリングできるメガネなのだ。