ガバメント2.0

今日からブログを再開します。
日々の生活で感じたことを細谷拓真という切り口で書くだけの拙いブログですのでご容赦ください。

昨日、今日と久しぶりにテレビを見ました。昨日は撮りためていた「カンブリア宮殿」を、今日はエントリータイトルにもあるガバメント2.0を特集した「クローズアップ現代」を見ました。

カンブリア宮殿は面白いですよね。多様なリーダーシップを見ることができます。もちろん、本を読むほうがエキサイティングですが、ひとりの人にフォーカスしているところがとても気に入っています。まだまだ未視聴の録画があるので、ゆっくり消化していこうと思います。

今日のクローズアップ現代もすぅっと体に入ってくる番組でした。ガバメント2.0を特集したものでしたが、「市民の英知を生かせ」はまさに現代の日本に必要な思考だと思いました。私達Yokotterの戦略は「強みを結集すること」でした。これはTwitter時代では腑に落ちるものでしたが、Facebookや他のソーシャルメディアが広がった現在では違和感を感じるようになっていました。それが、この番組を見ることで理解できた気がします。

強みは分散し、つながっていればいいのです。その範囲は広ければ広いほど良いのですが、適度な密度も必要だと感じました。それと同時に思考や人生観は全く異なっていても、ひとつのコミュニティにおいては、「社会をより良いものにする」という軸を共有しなければならないとも感じました。

番組では

  • 街中に市議会で討論されるような問題がポスターとして貼られ、市民は記載された電話番号を入力しショートメッセージで答える
  • 公共の施設などが破損していたり、災害や事故があった時には、市民が写真とGPS情報をスマートフォンアプリを通じて投稿する
  • 救急隊の要請と同時に、その現場の近くにいる訓練された市民に連絡が行き、現場に駆けつけてもらう

といったアメリカでのスマートフォンを利用した取り組みが紹介されていました。


_DSC0219.jpg

NikonD600 AF-S NIKKOR 50mm F1.8 ISO100 1/4000 sec

これらによって解決するのは「時間」です。極端に言うと、市は様々な問題を直接市民に問うことができるようになります。市民は情報を提供したいだけなのに部署をたらい回しにされることが無くなります。市民が街の見回りをすることで、市職員が見回る時間コストが削減され、写真とGPS情報によってより正確な場所が同定出来ます。生命を救うためには一刻も早い救命処置が必要であることは言うまでもありません。

これまでは、余るほどの税収が行政にはあったのかもしれません。その時には丁寧に時間も人力もかけてゆっくり解決していればよかったのかもしれません。ただ、今後は税収は減っていくことでしょうし、現在も余裕はありません。そこで、ガバメント2.0なのだと思います。市の説明会に行く時間はないけれど、街角で掲げられている質問にはスマートフォンで答えます。税金はそれほど納めることはできないけれど、散歩ついでに見回りを市民がしてくれます。

つまり、市民が汗水たらして税金を納める代わりに、市職員や議員の代わりをして、市の人件費を削減するということです。決定のスピードも活動や救命のスピードもグンと速くなります。そして、市民目線になるのはもちろん、多様な考えを行政の中に導入することができるようになるのです。その多様性を確保するために「強みを結集する」のではなく「強みをつなげ、利用しやすくする」必要があるのだと思います。

おそらくガバメント3.0では市民が市の経営者になることでしょう。楽しみです。

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