カンブリア宮殿でコミュニティデザイナーの 山崎 亮 さんの活動を学んだ。
共感できること。異なること。それぞれが見えてきた。
彼は
- 地縁、地域の縁で結びついていくコミュニティが成立していたのがなくなってきた。
- 今、どういうふうに結びついていくかというと「興味」、「テーマ」といってもいいかもしれないが、自分の好きなテーマだったら結びつきたいと思える
- 隣近所の人ではないが、鉄道が好きだからその人同士が集まってきて話をする
- こういうテーマ型、興味型で集まるコミュニティの人たちの力を自分たちだけで楽しむのではなく「それをデパートでやってくれるとそういう人が来ますよ」とか「町中でやってくれたら同じ興味の人たちが集まりますよ」ということを言ったりすることが仕事
というようなことを話していた。
ものすごく共感する。町内会や隣近所であることももちろん人をつなぐ1つの要因ではあるが、それが全てのルールや自分の所属を決めるという流れは途絶え始めている。興味で集まり、強みを発揮して自らを活かしていく、そういう事例が沢山地方には見られるようになっているのではないだろうか。
山崎さんは言う
「地域活性化」というと難しいけれど「人の活性化」をし、そういった人が増えることで地域活性化となるのではないか
と。彼は町の人々の話を傾聴し、時間をかけて街に変化を生んでいくスタイルなのだ。
僕は彼の著作「コミュニティデザイン」を読んだことがあるが、実はあまり興味を惹かれなかった。というよりも、これは私がやれることではなく、こういった人たちと一緒に動くプレイヤーが私達なんだと思ったからかもしれない。この本を読んでも、自分が明日、何かにこの知識を活かすことはできなかったのだ。ただ、横手に来ていただきお話をしてみたい、そう思った。
とブログを書いていたら、なんと本日、佐賀県武雄市で樋渡市長と山崎さんの対談があったようだ。
その感想を、 杉山 隆 さんがFacebookに書かれていました。
その中で「樋渡さんは見えないものを見せる」「山崎さんは見えているものをより良くする」に力を注いでいるというようなことを書かれていました。スピード感が違うことももちろんですが、なるほどなぁと思いました。
コミュニケーションデザイナーの梅原 真さんも山崎さんと同じようなスタイルかもしれない。お二人とも尊敬するデザイナーですが、私にはなれないのもすごく分かっています。なぜなら、私は「見えないものを見せる」ことを場づくりを通して行なっていて、それが好きだからです。「分かりにくいものを、分かりやすく話す」ことが私の目標でしたが、そこには「見えるプロトタイプ(小さな結果)」が必要なのだということも身をもって体験して来ました。
なんだか、すっきりしました。私のやりたいことが分かってきました。
NikonD600 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II – ISO100 f/2.8 1/640 sec –