私は幸い様々な国に旅をすることができた。ただ元来、観光や文化に興味を持てないので、その国の空気感のようなものや異国人を観察する程度でぼんやりと楽しんだ。
そうして得た学びは、特別だと思っていたなんだか凄そうな異国人は「普通の人」だったということだった。地方に住んでいると都会に住んでいたり、外国に住んでいるだけで何だか凄い人のように感じてしまい過大評価してしまうのかもしれない。私だけかもしれないが、そういう傾向はあるのではないだろうか。
外国を周ることで初めて自分のモノサシができる。その分野で優れている人はどこにでも沢山いるし、隣で笑っているその人も素晴らしい能力を持っていたりするものだ。
重要なのはどこに属しているかではない。
自分のモノサシを育てよう。信じよう。
そのためには相手の心の奥に流れる「声」を耳を澄まして聴くことだ。相手の心持ちに立ち続けることだ。
そう信じている。